お勉強

快適な登山への道⑥「登山の運動強度を他のスポーツと比べると」

快適な登山への道。
今回のテーマは「登山の運動強度を他のスポーツと比べると」です。
他のスポーツ・運動と比べて登山の強度は如何ほどなのか?
気になるところです。
登山は高齢になってもできる運動ということで、他のスポーツに比べればそれ程負担の大きい運動ではないのでは?と思いがちですがそれは誤りなのです。

快適な登山への道⑤「普段から行える山に役立つトレーニングとは?」久々に【快適な登山への道】についてです。 前回のテーマは「自分の登りたい山と登れる山を一致させる」でした。 https://ip...

まずははじめにこちらの表をご覧ください。

こちらはMets(メッツ)という単位で運動の強度をあらわした表です。
※厚生労働省のHPより抜粋



Metsとは、身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位」で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。

このメッツで登山関連の運動強度を換算すると、ハイキングなどの軽登山で6メッツ台、一般的な登山で7メッツ台、バリエーション登山で8メッツ台、トレランで9メッツ台、ロッククライミングで11メッツ台程度となるようです。

それを考えると、ハイキング程度の軽登山でもバスケや水泳、エアロビと同程度の運動強度になるわけですから、登山は一般的な運動と比べても相当強度が高いことがわかります。

一般的なピークハントの登山で、ジョギングやサッカー、テニスと同程度で、更にそのような運動強度のものを数時間あるいは数日連続して行うことを考えるといかに登山という運動が身体に負担をかけるものであるということがわかるでしょう。

我々登山者はそのことを十分に認識する必要があります。



そう考えると、普段、登山はおろか運動すらしていない人が富士山の山頂を目指すというのは無謀そのものであるのがわかると思います。

そして、健康のために運動を行う場合には、6メッツ以下の強度であれば安全性は高いが、7メッツ以上の運動になると心臓に問題のある人は突然死のリスクが高まるという見解もあります。
実際、登山中の突然死やそこまでには至らないまでも行動不能になることは少なくありません。それを防ぎ快適な登山をする上では、まず自分の健康状態を把握すること、そして日頃の山に登るためのトレーニングが必要になってくるわけです。

普段から運動していると言っても、毎日1時間程度のウォーキングでは、一般的な登山に耐えるうる強度にはなりえません。

登山は相当強度が高い運動です。

快適な登山を行うためには、その事を知っている、理解しているという事はとても大事な事です。
登山する際には常に自分が強度の高い運動をしているという事を念頭におき、楽しく快適な山登りを行っていきましょう!!

参考資料



ABOUT ME
富士山ガイド竹沢
静岡県裾野市在住。 富士山に暮らす富士山ガイド 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ