お勉強

快適な登山への道⑤「普段から行える山に役立つトレーニングとは?」

久々に【快適な登山への道】についてです。
前回のテーマは「自分の登りたい山と登れる山を一致させる」でした。

快適な登山への道④「登りたい山と登れる山を一致させよう!」快適な登山への道「登りたい山と登れる山を一致させる」 登山において体力不足による救助要請が後を絶ちません、これは自分が登りたい山と登れる山のギャップによるもの。 この登りたい山と登れる山を一致させる方法は単純明快で、登りたい山のグレード(体力度)を下げること、または、登りたい山に通用する体力をトレーニングをして身につけることです。    ...

この一致をさせるにはそれなりの登山経験が必要になってきます。
ひとつの目安としては、どれだけ多くの山を登ったか?

多くの色々な種類の山を登れば登るほど山に登る体力や技術も向上するものです。
登れば登るほど自然と体が慣れてくるというか、登山に順応してくる感覚でしょうか?
若い頃より基礎体力は落ちているのにも関わらず以前より楽に登れるようになったという方もいらっしゃることでしょう。
特に30代・40代以降から登山を始めた方はそのような傾向が多いのではないかと思います。



かくいう私もそうです。
私は現在50代ですが登山を始めたのは30代後半、当時より明らかに体力は落ちているのですが、それでも疲労度や体の痛みは登山を始めた頃より少ないように思います。
これこそ順応だと思います
身体が登山に慣れてきて無意識のうちに楽な歩き方、楽なペース配分が取れているように思います。

つまり。一番の登山のトレーニングは「とにかく多くの山に登る事!」これに尽きると言えます。

とはいえ、そうそう毎週山に行くほど時間もない、天候不順で行けなった、冬は登らない等一ヶ月以上登山に行ってないということもあるかと思います。

そのような状況において「普段から行える山に役立つトレーニングとは?」
というのが今回のテーマになるわけです。

がこれが結構難しい。



そもそも目指す山によって、また、その人個人の体力によっても変わってくるわけで、誰にでも当てはまるトレーニングというの存在しません。
ただ、それでは何をやっていいのかわからず取り合えず近所でウォーキングを30分くらいすればいいかなということになってしまうので
もう少し登山に適したトレーニングを案内しようと思います。

① 高低差の少ない街での30分程度のウォーキングではあまり登山に適したトレーニングとはいえないので、階段や急な坂のある道を歩き、かつ1時間以上は歩きたいところです。それも速すぎず遅すぎず1時間で6㎞歩けるくらいの速度で。

② ザックを背負って歩く。
山を歩くとき何も持たずに歩くことはないので、面倒だと思いますがしっかりした重み(5㎏以上)のザックを背負って歩きましょう。

③ 筋トレ
まずはスクワット。スクワットは万能なトレーニングで下半身の強化はもちろん体幹の強化にも役立ちます。10回~30回を1セットとして3~5セット

まずがこれくらいからスタートして習慣化させてください。

最初からあまり詰め込みすぎると続かないので、少しずつでも自分が毎日おこなえるペースでトレーニングを進めるのが良いと思います。
快適に登山ができるようにがんばりましょう!!

参考資料



 

ABOUT ME
富士山ガイド竹沢
静岡県裾野市在住。 富士山に暮らす富士山ガイド 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ