お勉強

天気を学ぶ:各種気象情報・天気予報の用語

こんにちは。
インタープリタータケザワです。

天気を学ぶシリーズ。

前回に引き続き天気予報の利用方法について学んでいきます。

府県予報
天気を学ぶ:天気予報とは?今回は天気を学ぶシリーズです。そもそも天気予報とは?そしてどのように利用するのが効果的なの?という観点から学んでいきます。最近はテレビや新聞、ラジオのみならず、インターネットサイトやスマホアプリ、YouTubeなど様々な媒体で天気の確認ができます。そして予報の精度も年々高まっているように感じます。さて、この天気予報ですが日本で始まったのが明治時代。...

前回は天気予報の種類について学びました。

今回は、各種気象情報・天気予報の用語についての学びです。

天気予報を確認するとき、晴れるのか?雨なのか?その雨はいつ頃から降るのか?そして降水確率はどのくらいなのか?など確認するかと思います。

そして、その「降水確率」とはそもそも何を表すのでしょうか??

降水確率とは「その予報地域内において一定の時間帯に1mm以上の雨または雪が降る確率の平均値」です。

例えば、、、

東京地方の降水確率が「12-18 20%」であるとすると、

東京都のうち、島嶼部(伊豆諸島及び小笠原諸島)を除いた本土部分全域では、
12時~18時の6時間の間に、100回の予報が出されたとして20回は1mm以上の雨または雪が降る。

ということになります。

つまり、文字通り雨が降る確率のみを示しているもので、100%降るから言って大雨になる、10%の降水確率だからと言って小雨になるという、雨の強さを表すものではありません。イメージ的にはそう思ってしまいがちですけどね。
また、断続的に降るのか降り続けるのかを表すものでもありません。

あくまでも1mm以上の雨または雪が降る確率のみの予報になります。



ちなみに1mmの降水(量)とは、降った雨がどこにも流れ去らずにそのまま溜まった場合の水の深さで、1平方メートルに1mmの雨量。水の量にして1リットル(重さにして約1kg)です。
よって、6時間予報ではその時間帯で、1平方メートルに1mm(1リットル)以上の雨量が溜まれば雨が降ったという事になるわけです。

上記の予報は気象庁発表、東京地方の6時間予報を参考にしていますが、降水確率を確認する際には対象地域はもちろん、どれくらいの時間帯における確率なのかも確認する必要がありますね。
気象庁の週間予報における降水確率では24時間が対象時間になります。
その他の民間気象会社、天気アプリなどでは1時間ごとの降水確率が表示されるものもあります。また、よりピンポイントな降水確率情報も民間気象会社では得ることができます。

続いて「天気予報の発表時刻」について

気象庁の発表する一般的な天気予報の短期予報は翌々日までの天気が、5時・11時・17時の3回発表されます。
つまり朝7時に確認しても10時に確認しても変わらないという事です。
ただ、これも民間気象会社ではその情報更新間隔が細かくなり、1日8回(ヤフー天気)や2時間ごと1日12回(tennki.jp)更新される天気アプリもあります。
天気予報を確認する際は、予報の情報更新時間・更新頻度も気にする必要があります。

「警報と注意報」

気象庁では、大雨や強風、大雪、雷など災害が起こるおそれのある場合にその旨を注意して行う予報として「注意報」
重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報として「警報」
予想される現象が特に異常であるため重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に、その旨を示して行う警報として「特別警報」を発表し注意や警戒を呼びかけています。
民間気象会社でもこの気象庁より発表される警報や注意報を随時更新しています。

ちなみにこの警報や注意報はその地域の特性により基準が異なります。
海に近い地域、内陸部の地域、大雪が降る地域など。

また、気象庁では警報や注意報に加えて台風に関する情報、大雨や暴風などに関する情報、記録的短時間大雨情報などのより詳細な気象情報を発表することもありますので、あわせて確認する必要があります。
特に警報や特別警報が発令される地域にいる場合には注意が必要です。

そして、これら天気予報や気象に関する情報をより理解するためには気象庁が天気予報等で用いる予報用語についても知る必要があります。

とはいえ、その用語はかなりの数に及ぶので、使用頻度が高く、わたしが気になった用語を中心にここでは紹介します!!



【時に関する用語】

数日:4~5日程度の期間
しばらく:2~3日以上1週間以内
未明:午前0時~3時
明け方:午前3時頃~6時頃
昼過ぎ:12時頃から15時頃まで
午後:12時から24時まで
夜のはじめ頃:18時頃から21時頃まで
:18時頃から翌日の午前6時頃まで(府県天気予報では18時頃から24時まで)
夜遅く:21時頃から24時頃まで
朝晩:午前0時頃から午前9時頃までと、18時頃から24時頃まで
朝夕:午前0時頃から午前9時頃までと、15時頃から18時頃まで

一時:その天気が予報期間の1/4未満の時間連続で続くとき
※6時間予報であれば1.5時間未満その天気が続く。
時々:その天気が予報期間内で断続的に続きその合計時間の1/2未満のとき
※6時間予報であれば合計3時間未満
のち:予報期間内の前と後で現象が異なるとき、その変化を示すとき
次第に:その気象が順を追ってだんだんと変化するとき
はじめ(のうち):予報期間の初めの1/4または1/3くらい。週間天気予報では予報期間の初めの1/3くらい

【天気とその変化に関する用語】

天気:気温、湿度、風、雲量、視程、雨、雪、雷などの気象に関係する要素を総合した大気の状態のことをいう。
「快晴」「晴れ」「薄曇り」「曇り」「煙霧」「砂じん嵐」「地ふぶき」「霧」「霧雨」「雨」「みぞれ」「雪」「あられ」「ひょう」「雷」
気象庁では天気を上記15種類に分けているが、国際的には96種類!

ぐずついた天気:曇りや雨・雪などが2~3日以上続く天気
荒れた天気:注意報の基準を超える風が吹き、雨または雪などを伴った状態
大荒れ:暴風警報級の強い風が吹き、一般には雨または雪などを伴った状態

雲量:空の全天に占める雲の割合
日が射す:全雲量が9以上で青空が見える状態
快晴:全雲量が1以下の状態(予報文では用いない)
晴れ:全雲量が2以上8以下の状態
曇り(くもり):全雲量が9以上であって、一見して、中・下層の雲が上層の雲より多く、降水現象がない状態
薄曇り:全雲量が9以上であって、一見して、上層の雲が中・下層の雲より多く、降水現象がない状態

乾燥した:湿度がおよそ50%未満の状態
天候:天気より時間的に長い概念として用いられ、5日から1か月程度の平均的な天気状態をさす

分かっているようで分かってなかった用語がたくさん出てきますね。
「午後」はそんな長い時間を表すんだと、当然なのに勘違いしていることもありました。
また、その微妙なニュアンスを勝手に解釈していたけど、実際は決まった数値があるということを知ることができました。

まだまだ知っておきたい理解しておきたい用語はたくさんありますが疲れたので今日はこれくらいにしたいと思います。(笑)

参考書籍

参考サイト

気象庁が天気予報等で用いる予報用語



ABOUT ME
富士山ガイド竹沢
静岡県裾野市在住。 富士山に暮らす富士山ガイド 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ