お勉強

富士山を学ぶ#3溶岩洞窟

富士風穴

どもタケザワです。
今日も富士山を学んで行きます!!

テーマは「溶岩洞窟」そして参考教材はいつもの「富士山検定」です。


※年代等細かい部分は現在の通説と異なる部分があるかもしれませんが基本はこちらの本を参考文献として進めていきます。

溶岩洞窟とは
その名の通り「洞窟のうち溶岩からできたもの」です、以上!!

というくらいでは全く勉強にならないのでもう少し深く学んでいきます。
(完全にシラケましたね、失礼)

富士山麓には、なんと100を超える溶岩洞窟があり、わずか数メートルのものから2000mに及ぶ洞窟、また私有地のため一般閲覧不可の洞窟、観光スポットとなっている洞窟、世界遺産の構成資産になっている洞窟などなど、規模やその状態も様々な溶岩洞窟が点在します

そしてこの溶岩洞窟はどのようにして出来るのか?

まずこれは溶岩の種類が起因しています。
富士山を学ぶ#2参照

現在の富士山を覆っているのは玄武岩質の溶岩ですが、この溶岩は流動性が高く(流れやすく)、一直線に流下、空気や地表に触れる外側の部分が先に冷えて固まるが、その内部は勢いが衰えずやがて表面部分を突き破り流れる出ることで空洞が形成される。

または溶岩の中に閉じ込められたガスや水蒸気の内圧が高まり溶岩内部に大きな空洞をつくることで形成される場合もあります。

このあたりを理解するには自分なりのイメージが大切ですね。
溶岩も数十メートルの厚さになったりする場合もあるみたいだから外側と内側で固まる時間も違ってくるよな~とか、そういえば餅を焼くと膨らむよな、あれってお餅の中の水分が熱せられることで水蒸気になって餅の表面を押し上げる、あれが内圧か。みたいなイメージですかね。

そしてこの溶岩洞窟は一見不気味な佇まいをしていることもあり伝説や信仰の対象とされている洞窟も数多くあります、構成資産の一つ「人穴」や青木ヶ原樹海の「竜宮洞窟」、木花咲耶姫(コノハナサクヤヒメ)が祀られる須山御胎内など。
溶岩洞窟も「信仰の対象と芸術の源泉」である富士山の世界遺産登録に一役買っているわけです。富士山にとっての世界遺産富士山にとっての世界遺産

それではいくつか富士山麓の溶岩洞窟をピックアップしたいと思います。

「人穴」

人穴

静岡県富士宮市にある世界遺産富士山の構成資産の一つである「人穴富士講遺跡」内にある溶岩洞窟。全長約83m、富士講の開祖、長谷川角行が修行をしたとされる洞窟。かつては富士講の聖地とされ参詣や修行のために人を訪れる講員も多かったと言われています。

現在は、人穴の内部に入ることはできません。そしてひっそりとした場所にあります。ただ、構成資産になった事でトイレや駐車場もきれいに整備されています。20年くらい前は周辺地域の若者の心霊スポットでした(^_^;

「西湖コウモリ穴」

コウモリ穴
※西湖コウモリ穴:富士河口湖町HP

青木ヶ原樹海内にある富士河口湖町が管理する溶岩洞窟。
総延長は350m以上、現在富士山麓で入洞が許されている洞窟の中では最大と言われています。
「コウモリ穴」の名の通りコウモリが生息している洞窟で、かつては数千頭から数万頭ものコウモリが生息していたようですが、以前この洞窟は管理するものがおらず無法地帯となり、マナーの悪い観光客や周囲の開発の影響により激減、一時期は生息数ゼロになったこともあるようです。現在は入洞時間(昼間のみ)入洞時期(冬季は閉鎖)また洞内の管理・規制保護区域をすることで700~1000頭程度のコウモリが生息しています。

「鳴沢氷穴」

鳴沢氷穴
※ 鳴沢氷穴HP

こちらも青木ヶ原樹海内に位置する溶岩洞窟。
民間会社が管理・運営する観光スポットとして人気の溶岩洞窟。
特に夏の時期は洞窟内に行列ができます。(3密!!)
内部の平均温度が3度で1年中氷におおわているところからその名がつけられています。まさに天然の冷蔵庫。特徴としては地下21mに及ぶたてに深い構造の洞窟になっています。
洞窟内は全行程において非常に狭いです、低いです。頭ぶつけます。要注意。
また同じ会社が運営する「富岳風穴」も徒歩30分ほどの樹海内にありこちらは横穴型の洞窟になっています。同じく油断していると頭をぶつけます。要注意!

その他、民間の私有地になっていて入洞不可の総延長2139mに及ぶ「三ツ池穴」や青木ヶ原樹海の北に位置し富士北麓の洞穴の中で一番多くの氷を蔵する「富士風穴」こちらの入洞には許可が必要。その他入り口に大日如来が祀られていたことから名付けられた「大日穴」また「婆々穴」(ばんばああなと呼びます)姥捨て山のような洞窟などなど、富士山麓各地に溶岩洞窟は点在しています。

また、「溶岩樹型」と呼ばれる溶岩が樹木を取り込むことで形成される穴も青木ヶ原樹海を中心に富士山麓には点在します。

溶岩樹型は、溶岩に取り込まれた樹木が溶岩の熱により炭化し消失、その消失によってできた円筒状の空洞のことをいいます。こちらも大小さまざまで富士山一帯の溶岩洞窟は質そして量とも世界一と言われるほどです。
以下、代表的な溶岩樹形。

「船津胎内樹形」

船津胎内樹形
※船津胎内樹型:公益社団法人やまなし観光推進機構HP

富士河口湖町船津に位置し世界遺産富士山の構成資産の一つ。
胎内樹形とはその形が人間の胎内に似ているところからつけられ、かつては信仰の対象となりました。この樹形は横臥(おうが)型と呼ばれ(横に倒れた木の空洞)少なくとも5本以上の樹木が合体というか組み合わさったことで形成され、その長さ約68m!
こちらは無戸浅間神社内にあり拝観料を支払うことで入洞ならぬ胎内巡りができます。

「吉田胎内樹型」

吉田胎内樹型
※吉田胎内樹型:公益社団法人やまなし観光推進機構hp

富士吉田市に位置し、世界遺産富士山の構成資産の一つ。
船津胎内樹型同様、いくつもの樹木によって形成され富士講の信者など古くから信仰の対象として守られてきました。また周囲に60以上の溶岩樹形がありそれらを含めて吉田胎内樹型群として国の天然記念物に指定されています。※内部非公開

その他鳴沢村、青木ヶ原樹海末端部にある「鳴沢溶岩樹形」や御殿場市印野の御胎内清宏園内にある「印野の溶岩隧道」など富士山麓各地で溶岩樹形はみられるのでトレッキングの際にの是非探してみて下さい。

以上です。ありがとうざいました。

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
インタープリター竹沢
静岡県裾野市在住。 人と自然をつなぐインタープリターでありたい。 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ