ども。
インタープリタータケザワです。
今回は天気を学ぶシリーズです。
そもそも天気予報とは?そしてどのように利用するのが効果的なの?
という観点から学んでいきます。
最近はテレビや新聞、ラジオのみならず、インターネットサイトやスマホアプリ,YouTubeなど様々な媒体で天気の確認ができます。
そして予報の精度も年々高まっているように感じます。
さて、この天気予報ですが日本で始まったのが明治時代。
明治5年(1872年) 日本初の気象観測所を函館に開設
明治8年(1875年) 東京都港区虎ノ門に東京気象台が開設。
ここから、気象観測機器を使用しての1日3回の気象観察がスタートしました。
ただ、この時点ではまだ気象観察のみ
そして明治17年(1884年)6月1日
ドイツ人気象学者エルビン・クニッピングにより日本初の天気予報が出されました。
それは、「全国一般ノ風ノ向キハ定リナシ天気ハ変ワリ易シ但シ雨天勝チ」の一文のみ。
つまり「全国的に風向きは定まらず不安定、天気も変わりやすく雨が降るでしょう」といった内容のシンプルなものでした
また、天気図を日本で最初に取り入れたのもこのドイツ人気象学者です。
その日本初の天気予報から136年経過した現在。
天気予報は当時と比べどのくらい進化したのでしょうか?
現代では様々な気象観測機器が、気圧・気温・風向風速・水蒸気などの大気の状態を捉え気象の予測に役立てています。
その地点の気圧や温度などを直接観測する「地域気象観測システム(アメダス)」
レーダーなどを利用して離れた地点の気象を観測する「気象レーダー」や「静止気象衛星(ひまわり)」
電波を利用して上空の風を観測する「ウィンドプロファイラ」
海上から気象予測を行う「気象観測船」や「漂流ブイ」
上空では気球に観測機器を吊るして放つ「ゾンデ」や「航空機」による気象観測も行われています。
それら様々な気象観測機器を駆使し日本のみならず世界中の気象データが地球規模で集められ、その膨大なデータを元にスーパーコンピュータが計算してはじき出した「数値予報」と呼ばれるものを土台にし気象庁の予報官や民間の気象予報士がその地域ごとの特性を考慮して天気予報が私たちに届けられます。
現代の人間の様々な英知が天気予報にもに注がれているということですね。
続いて、この天気予報をどのように利用するのが効果的か?を気象庁が発表するデータを参考にして学んでいきます。
まず天気予報の種類はその時間軸により4つに分類されます。
【短時間予報】
予報期間:約6時間以内 予報の種類:降水ナウキャスト・降水短時間予報・注意報や警報の一部
その日の短時間予報では、降水ナウキャスト・降水短時間予報などを利用します。
降水ナウキャストは1時間先までの降水の強さや分布域を5分毎に予想したもので、数十分程度先の局地的な大雨の予測に役立てることができます。
降水短時間予報は6時間先までの降水の強さや分布域を30分毎に予想したもので数時間先までの大雨の動向を予測し、避難行動や災害対策に役立てることができます。
またゲリラ型豪雨の予測にも役立てられています。
スマホアプリの雨雲レーダーと同じようなものですね、登山中や自然活動をしているときには必須な予報です。
日常的な活用方法としては、洗濯物を取り込むタイミング、短時間の外出において傘を持っていくかどうかの判断材料に活用できます。
【短期予報】
予報時間:約6時間~約2日 予報の種類:明後日までの天気予報・注意報や警報の一部
一般的な各地の今日・明日・明後日の天気予報。1日3回(5時・11時・17時)発表
風の強さや雨や雪・雷の予報、波の高さ・降水確率、気温の予報が確認できます。
また、天気予報とともに解説文が掲載されます。
【中期予報】
予報時間:約2日~1週間 予報の種類:週間天気予報
一般的な各地の週間天気予報。1日2回(11時・17時)発表
7日先までの1日毎の天気、最低・最高気温、降水確率、そしてそれらの予報の信頼度が確認できます。
また、天気予報とともに解説文が掲載されます。
短期予報・中期予報ともに、よく活用される予報ですね。
最近はその予報精度もかなり高まっています。
またこの予報は基本的に平地向けのものであるため、登山前などに確認する場合は、山専門の天気情報やサイト・アプリと併用したほうが良いです。
【長期予報】
予報時間:1ヶ月~6ヶ月 予報の種類:季節予報(1ヶ月予報・3ヶ月予報)
長期予報は季節予報と呼ばれ、1ヶ月予報・3ヶ月予報・寒候期予報や暖候期予報などがあり平均気温や降水量などの大まかな傾向の予報です。
1か月予報は毎週木曜日14時30分、3か月予報は毎月25日頃14時、暖候期予報は2月、寒候期予報は9月の3か月予報と同時に発表。
農業や衣料品の製造販売など作物の生育や売り上げに大きく影響を及ぼす産業にとって重要な予報になっています。
夏シーズンの登山者にとっては、夏の平均気温・夏の合計降水量・梅雨の予報、スキーヤ―などウインタースポーツ愛好者にとってはこの冬の平均気温・合計降水量・日本海側の冬の合計降雪量などを予測するのに活用できます。
ただ、長期予報の精度はまだまだ高くないようです。
以上、今回は天気予報の仕組み、利用の仕方についても一部学んできました。
天気予報にも色々な種類があること、そして知らない用語も出てきました。
まだまだ天気予報については学んでおく必要な事項があるので、次回も引き続き天気予報について学んでいきます!!
参考資料