今回の鳥を学ぶシリーズ「キツツキの仲間」を紹介します。
キツツキといえば、くちばしで木を突き穴をあける鳥さんとしてよく
キツツキは英名の「ウッドペッカー」を訳したもので、
ただ分類としては、キツツキ目キツツキ科など「キツツキ」
さて前置き長くなりましたが、
また「ギィーギィーギィー」
分布・季節:全国で留鳥
生活環境:平地~山地の林
鳴き声:ギィーギィーギィー、キッキッキッ
その他:ドラミング
アカゲラ画像【写真AC】makieniさん。アイキャッチ画像同
日本に生息するキツツキの仲間の中でも代表的な種でユーラシア大
雄は頭とお腹の赤色よく目立ち、雌はお腹のみが赤色で頭は黒色。背中にある逆八の字の白い班も特徴的。
繁殖期になると雄はドラミングという行動で、
キョッキョッキョッキョッと短く連続的に鳴きます。
分類:キツツキ目キツツキ科 大きさ:24cm程度
分布・季節:北海道~本州で留鳥
生活環境:平地~山地の林
鳴き声:キョッキョッキョッキョッ、ケッケッケッ、
その他:ドラミング
雑食性で樹皮下や木質中の甲虫の幼虫を捕食するほか、
分布・季節:本州~南西諸島で留鳥
生活環境:平地~山地の林、公園
鳴き声:ピョーピョーピョー、キョキョ、ケレケレ
その他:ドラミング
アイヌでは神様として崇拝された鳥で、
分類:キツツキ目キツツキ科 大きさ:46cm程度
分布・季節:北海道~東北北部で留鳥
生活環境:平地~山地の林(原生林)
鳴き声:キョーキョー、キョロキョロ
その他:ドラミング
他のキツツキの仲間とは異なった特徴を持つキツツキ。木の幹に縦にとまることが多いキツツキ類の中で、横枝に他の鳥たちと同じように止まります。
地上へも頻繁に下り、「最も舌の長い鳥」(体の大きさに対して)と言われるくらいの長い舌を伸ばして地面や樹皮の裂け目からアリをなめとることからこのような名前が付けられました。
尾羽も他のキツツキと異なり角型で全体的に褐色の地味な姿をしています。また、自分で巣は作らず他のキツツキの古巣を利用します。
そして、巣から外へ出るとき危険を感じると、頸を伸ばしながら長い舌を出して「シェー」と鳴きヘビに擬態します。かつては、頸を曲げて後ろを振り向く独特で少し不気味なその姿から不吉な鳥とされていた時代もありました。
分類:キツツキ目キツツキ科 大きさ:18cm程度
分布・季節:北海道~九州で漂鳥
生活環境:平地~山地の林、農耕地、草原
鳴き声:クィクィクィ(繁殖期)
その他:ドラミング
以上の通り、キツツキの仲間は他の鳥類とは少し違った特徴を持っています。
その代表的な特徴が「ドラミング」というコミュニケーション手段です。彼らは鳴くかわりに木をくちばしで叩くことで求愛を示したり縄張りを主張します。
ドラミングで木をつつく回数は1秒間に20回とも言われ、それだけ頭を揺らし脳震盪を起こさないのはなぜか?という疑問がわいてきます。
その理由として、木とくちばしの接触時間が短く衝撃が少ない、脳が頭蓋骨にぴったり収まり揺れにくい、頭蓋骨の一部がスポンジ状で衝撃が分散される、顎や頸の筋肉が発達しているので衝撃を和らげているなどと言われていますが、実はキツツキの脳は損傷を受けているという、ちょっとびっくりな研究が発表されています。
その研究によるとキツツキの脳内には「タウタンパク質」という認知症の原因ではないかと言われる物質が他の鳥より多く溜まっているというものです。
つまりボクサーらと同様のパンチドランカー状態だという事ですね。