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鳥を学ぶ:モズ

モズ

今回の鳥を学ぶシリーズは、小さなハンターまたはギャングとも呼ばれるモズの紹介です。

雷鳥
鳥を学ぶ:雷鳥(ライチョウ)今回の鳥を学ぶシリーズは、日本アルプスにすむ氷河期の生き残り「雷鳥(ライチョウ)」について学んでいきます。 絶滅危惧種に指定されていますが、日本アルプスの山々を登っているとよく見かけます。雷鳥は氷河期の生き残りで北半球の北部と一部山岳地帯で分布し、日本が生息地としては最も南に位置しています。...

一見すると少しずんぐりとした可愛らしい姿をしていて、あまり鳥さんに興味ない人からスズメにも間違えられることもありますが、そのあだ名からも想像できる通り、肉食であり捕まえた獲物を有刺鉄線や尖った枝などに突き刺すはやにえという習性を持つなかなか残酷な鳥さんそれがモズなのです。

オスの目の周りには黒いサングラスをしているような透眼線という模様があり、くちばしは鋭いかぎ型をしています。そのいかつい姿もギャングと呼ばれるゆえんです。頭部は比較的大きく茶色。メスの透眼線は茶褐色です。

そして、モズを漢字で書くと「百舌」。これはウグイスやオオヨシキリ、セグロセキレイなど他の鳥の鳴き声を真似ることからきています。

ちなみに世界遺産にも登録されている「百舌鳥古墳群」(モズコフングン)名称の由来は、日本書記の逸話にあります。
その内容は、陵(お墓)建築中の現場に、突然シカが現れ作業員の目の前でそのまま死んでしまいます。それを不思議に思いシカの傷を調べるとシカの耳から百舌鳥が飛び出し飛んで行きました。その耳の中を見ると食いちぎられており、これ以降この地が百舌鳥耳原(モズノミミハラ)と呼ばれるようになります。
古来よりモズ(百舌)は凶暴な鳥であったということが知られたエピソードですね。

はやにえ
はやにえ画像【写真AC】katsutaさんより。

さて、そのモズの食性ですが、バッタやトカゲ、カエルのほかスズメやツグミ、ネズミなど自分と同じくらいの大きさの動物も襲います。そして、それらの獲物を串刺しにするのが「はやにえ」ですが、その意味は、縄張り説・貯蔵説など諸説ありますがはっきりしたことはわかっておりません。

また、はやにえと同様にモズの習性としてよく知られているのが「秋の高鳴き」
「キチキチキチキチ」という縄張りを主張する鳴き声です。かなり目立つ鳴き声なので聞いた事もあると思います。この鳴き声を聞き周囲を観察すると二羽のモズがお互いを牽制している姿を見つけることがあります。
またこの高鳴きは秋になると聞かれますが、春や初夏にも聞かれる事があります。
この鳴き声の主は、モズではなく同じ仲間のアカモズである可能性が高いです。

アカモズは上面が全体的に赤褐色を帯びています。主に昆虫を主食とし、カエルやコウモリ・小鳥なども食べます。モズ同様に見晴らしの良い場所で獲物を探しますが空中で狩りをする特徴があります。
その他、日本で稀に見られるモズの仲間としてはチゴモズやオオモズなどがいます。

モズ

モズ
モズ画像【写真AC】うさぎ屋写真さんより。

分類:スズメ目モズ科 大きさ:約20cm
分布・季節:ほぼ全国で留鳥または漂鳥 生活環境:農耕地・市街地・河原・林
さえずり:キィキィキィ
高鳴き:キチキチキチ 地鳴き:キィ、キキッ、ジュン

アカモズ

アカモズ
アカモズ画像【写真AC】Yasushiさんより。

分類:スズメ目モズ科 大きさ:約20cm
分布・季節:北海道から九州で夏鳥 生活環境:平地〜山地の林・農耕地・草原
さえずり:ヂュンヂュンヂュリリ
高鳴き:キチキチキチ 地鳴き:ギィ

最後にモズの仲間の特徴は??
・頭が大きい。・クチバシは先がかぎ状に曲がっている。・尾羽が長い。
・肉食でナワバリを持ち単独で暮らす。
・枝や電線に止まり尾羽をゆっくり上下させる。
・アカモズやチゴモズは夏鳥で、冬に見られるのは主にモズ
・春や夏に高鳴きするのはアカモズ
・モズは平地や市街地、アカモズやチゴモズは山地でよく見られる。

参考資料

 

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インタープリター竹沢
静岡県裾野市在住。 人と自然をつなぐインタープリターでありたい。 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ