こんにちは!
前回の記事**「【登山初心者必見!】自然への愛をカタチに。Leave No Trace 7原則ってなんだろう? (シリーズ第1回)」**では、自然への影響を最小限にするための行動指針「Leave No Trace (LNT) 7原則」の基本をご紹介しました。

今回は、その7原則を実際の登山で**「どうやって実践すればいいの?」**という疑問にお答えする【実践編】です!
「なんだか難しそう…」と感じた方も、大丈夫。今日ご紹介するヒントは、登山初心者の方でもすぐに取り入れられる簡単な工夫ばかりです。
この記事を読めば、
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具体的な行動がわかる!
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環境に優しい装備選びのヒントが得られる!
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山で迷った時の考え方が身につく!
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自信を持って、もっと深く登山を楽しめる!
ようになりますよ。さっそく見ていきましょう!
1. 今日からできる!LNT実践テクニック ~7原則を山で活かす具体例~
前回学んだ7原則、覚えていますか? それぞれの原則について、具体的なアクションを見ていきましょう!
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原則1:事前の計画と準備
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マイボトル・マイカップ持参: ペットボトル飲料を買う代わりに、家からお茶やお水を入れていきましょう。山小屋で飲み物を買う時もマイカップがあればゴミ削減に。
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食べ物は小分けに: 個包装のお菓子をたくさん持つより、大袋から必要な分だけ繰り返し使える容器や袋に移し替えるとゴミが減ります。
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携帯トイレの準備: 山のトイレは数が限られ、環境負荷も大きいです。携帯トイレを持参し、自分で処理する習慣をつけましょう。使い方も事前に確認しておくと安心です。
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原則2:影響の少ない場所での活動
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ぬかるみは真ん中を歩く: ぬかるみを避けて脇を歩くと、道がどんどん広がってしまいます。靴が汚れるのは登山の勲章!思い切って真ん中を歩きましょう。
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休憩は硬い場所で: 登山道の真ん中を避け、岩の上や既に踏み固められた場所を選びましょう。お花畑の近くでは特に注意が必要です。
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原則3:ゴミの適切な処理
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ゴミ袋は複数用意: 燃えるゴミ、燃えないゴミ、食品の包装など、分別しておくと家での処理が楽です。汚れや匂いが気になるものは、ジップ付きの袋に入れるのがおすすめ。
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汁物は固めて持ち帰る: カップ麺の残り汁などは、高吸水性ポリマー(携帯トイレの凝固剤や市販の凝固剤)で固めてから袋に入れて持ち帰りましょう。決して地面に捨てないで!
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ゴミが出にくい行動食を選ぶ: ナッツやドライフルーツをミックスして容器に入れる、包装の少ないエナジーバーを選ぶなど、行動食選びでも工夫できます。
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原則4:見たものはそのままに
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写真はマナーを守って: きれいな花や珍しい岩を見つけても、撮影のためにむやみに近づいたり、周りの植物を踏まないようにしましょう。
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自然物で遊ばない: 石を積んだり、枝で何かを作ったりするのは控えましょう。自然はそのままの状態が一番美しいです。
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原則5:たき火の影響を最小限に
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携帯コンロを活用: 焚き火が許可されている場所は非常に限られています。温かい飲み物や食事には、軽量で便利な携帯用ガスコンロを使いましょう。後片付けも簡単です。
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コンロの後始末も忘れずに: コンロを使う際も、下に耐熱シートを敷くなど、地面への影響を最小限に。燃料缶も必ず持ち帰りましょう。
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原則6:野生動物への配慮
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食べ物の匂いを漏らさない: ザックの外に食べ物をぶら下げたりせず、匂いが漏れにくい袋や容器に入れて保管しましょう。特にテント泊では食料管理が重要です。
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適切な距離を保つ: 動物を見かけても、可愛いからと近づいてはいけません。静かに観察し、彼らの生活を邪魔しないようにしましょう。
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原則7:他の登山者への配慮
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すれ違いは笑顔で: 「こんにちは!」だけでなく、「お先にどうぞ」「ありがとうございます」など、一言添えると気持ちが良いですね。
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休憩スペースは譲り合い: 景色の良い場所や狭い休憩ポイントは独り占めせず、他の人も利用できるよう譲り合いましょう。
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2. 装備選びで差をつける!環境に優しいギアのヒント
LNTは行動だけでなく、持ち物選びから意識できます。
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長く使える「良いもの」を選ぶ: すぐに壊れてしまう安価なものより、少し高くても丈夫で修理可能な製品を選ぶ方が、結果的にゴミを減らし、長く愛用できます。
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環境配慮型素材に注目: 最近は、リサイクル素材や環境負荷の少ない製法で作られたウェアやギアが増えています。製品の背景にも目を向けてみましょう。
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メンテナンスで長持ちさせる: レインウェアの撥水加工、登山靴の手入れなど、道具を大切に扱うことも立派なLNTです。
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【おすすめLNTギア】
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マイボトル/浄水器: ペットボトル削減の必須アイテム。浄水器があれば、山の水を安全に利用でき、荷物の軽量化にも繋がります。
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繰り返し使えるフードラップ/容器: サンドイッチやおにぎりを包むのに便利。使い捨てのラップやアルミホイルを減らせます。
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充電式ヘッドランプ/バッテリー: 乾電池は意外とゴミになります。繰り返し使える充電式がおすすめです。モバイルバッテリーも活用しましょう。
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携帯トイレ: これはマストアイテム!自然への負荷を減らす最も効果的な方法の一つです。
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3. 迷ったときは?ハイキング中の倫理的な判断
山では「これくらいなら大丈夫かな?」と迷う場面があるかもしれません。そんな時は、**「自然への影響を最小限にするにはどうすればいいか?」**というLNTの基本に立ち返ってみましょう。
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ケース1:「ちょっとだけ景色が良いから」と道を外れたい…
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→ NG! 一人がやると、他の人も真似して道が広がってしまいます。決められた登山道を歩きましょう (原則2)。
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ケース2:リンゴの芯やナッツの殻、自然に還るから捨ててもいい?
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→ NG! 分解には非常に長い時間がかかり、景観を損ね、野生動物が食べてしまう可能性も (原則3)。ゴミはすべて持ち帰りましょう。
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ケース3:他の人が落としたゴミを見つけた…
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→ 拾って持ち帰るのがベスト! 余裕があれば、自分のゴミでなくても拾うことで、LNTを広める行動になります。もちろん、無理のない範囲でOKです。
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4. みんなで守ろう!LNTを広めるためにできること
LNTの考え方を、他の登山者にも広めていくことも大切です。
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まずは自分が手本に: LNTを意識した行動を自然に行うことが、何よりのメッセージになります。
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仲間と話してみる: 一緒に登る友人や家族と、「ゴミは全部持ち帰ろうね」「携帯トイレ使ってみようか」など、気軽に話してみましょう。
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さりげなく行動で示す: 休憩中にゴミを拾う、マイボトルを使っているところを見せるなど、行動で示すことで自然と伝わります。
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SNSでポジティブに発信: 「#LeaveNoTrace」「#LNT実践中」などのハッシュタグをつけて、楽しかった山行とともに、LNTの工夫を発信するのも良い方法です。
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大切なのは「押し付けない」こと: LNTはルールではなく、思いやりです。相手への敬意を払い、あくまで「提案」や「情報共有」として伝える姿勢が大切です。
まとめ:小さな一歩が、未来の景色を守る
Leave No Trace は、決して難しいルールではありません。**「お邪魔させてもらっている自然への、ちょっとした感謝と思いやり」**を形にするためのヒント集です。
今回ご紹介したテクニックや考え方を、ぜひ次回の登山から一つでも試してみてください。あなたの小さな一歩が、美しい自然を未来へ繋ぐ大きな力になります。
LNTを実践することで、登山がもっと気持ちよく、もっと意義深いものになるはずです。これからも、自然への敬意を忘れずに、素晴らしい山の体験を続けていきましょう!
今回は、その7原則を実際の登山で**「どうやって実践すればいいの?」**という疑問にお答えする【実践編】です!
「なんだか難しそう…」と感じた方も、大丈夫。今日ご紹介するヒントは、登山初心者の方でもすぐに取り入れられる簡単な工夫ばかりです。
この記事を読めば、
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具体的な行動がわかる!
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環境に優しい装備選びのヒントが得られる!
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山で迷った時の考え方が身につく!
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自信を持って、もっと深く登山を楽しめる!
ようになりますよ。さっそく見ていきましょう!
1. 今日からできる!LNT実践テクニック ~7原則を山で活かす具体例~
前回学んだ7原則、覚えていますか? それぞれの原則について、具体的なアクションを見ていきましょう!
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原則1:事前の計画と準備
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マイボトル・マイカップ持参: ペットボトル飲料を買う代わりに、家からお茶やお水を入れていきましょう。山小屋で飲み物を買う時もマイカップがあればゴミ削減に。
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食べ物は小分けに: 個包装のお菓子をたくさん持つより、大袋から必要な分だけ繰り返し使える容器や袋に移し替えるとゴミが減ります。
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携帯トイレの準備: 山のトイレは数が限られ、環境負荷も大きいです。携帯トイレを持参し、自分で処理する習慣をつけましょう。使い方も事前に確認しておくと安心です。
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原則2:影響の少ない場所での活動
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ぬかるみは真ん中を歩く: ぬかるみを避けて脇を歩くと、道がどんどん広がってしまいます。靴が汚れるのは登山の勲章!思い切って真ん中を歩きましょう。
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休憩は硬い場所で: 登山道の真ん中を避け、岩の上や既に踏み固められた場所を選びましょう。お花畑の近くでは特に注意が必要です。
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原則3:ゴミの適切な処理
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ゴミ袋は複数用意: 燃えるゴミ、燃えないゴミ、食品の包装など、分別しておくと家での処理が楽です。汚れや匂いが気になるものは、ジップ付きの袋に入れるのがおすすめ。
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汁物は固めて持ち帰る: カップ麺の残り汁などは、高吸水性ポリマー(携帯トイレの凝固剤や市販の凝固剤)で固めてから袋に入れて持ち帰りましょう。決して地面に捨てないで!
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ゴミが出にくい行動食を選ぶ: ナッツやドライフルーツをミックスして容器に入れる、包装の少ないエナジーバーを選ぶなど、行動食選びでも工夫できます。
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原則4:見たものはそのままに
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写真はマナーを守って: きれいな花や珍しい岩を見つけても、撮影のためにむやみに近づいたり、周りの植物を踏まないようにしましょう。
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自然物で遊ばない: 石を積んだり、枝で何かを作ったりするのは控えましょう。自然はそのままの状態が一番美しいです。
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原則5:たき火の影響を最小限に
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携帯コンロを活用: 焚き火が許可されている場所は非常に限られています。温かい飲み物や食事には、軽量で便利な携帯用ガスコンロを使いましょう。後片付けも簡単です。
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コンロの後始末も忘れずに: コンロを使う際も、下に耐熱シートを敷くなど、地面への影響を最小限に。燃料缶も必ず持ち帰りましょう。
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原則6:野生動物への配慮
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食べ物の匂いを漏らさない: ザックの外に食べ物をぶら下げたりせず、匂いが漏れにくい袋や容器に入れて保管しましょう。特にテント泊では食料管理が重要です。
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適切な距離を保つ: 動物を見かけても、可愛いからと近づいてはいけません。静かに観察し、彼らの生活を邪魔しないようにしましょう。
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原則7:他の登山者への配慮
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すれ違いは笑顔で: 「こんにちは!」だけでなく、「お先にどうぞ」「ありがとうございます」など、一言添えると気持ちが良いですね。
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休憩スペースは譲り合い: 景色の良い場所や狭い休憩ポイントは独り占めせず、他の人も利用できるよう譲り合いましょう。
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2. 装備選びで差をつける!環境に優しいギアのヒント
LNTは行動だけでなく、持ち物選びから意識できます。
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長く使える「良いもの」を選ぶ: すぐに壊れてしまう安価なものより、少し高くても丈夫で修理可能な製品を選ぶ方が、結果的にゴミを減らし、長く愛用できます。
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環境配慮型素材に注目: 最近は、リサイクル素材や環境負荷の少ない製法で作られたウェアやギアが増えています。製品の背景にも目を向けてみましょう。
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メンテナンスで長持ちさせる: レインウェアの撥水加工、登山靴の手入れなど、道具を大切に扱うことも立派なLNTです。
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【おすすめLNTギア】
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マイボトル/浄水器: ペットボトル削減の必須アイテム。浄水器があれば、山の水を安全に利用でき、荷物の軽量化にも繋がります。
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繰り返し使えるフードラップ/容器: サンドイッチやおにぎりを包むのに便利。使い捨てのラップやアルミホイルを減らせます。
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充電式ヘッドランプ/バッテリー: 乾電池は意外とゴミになります。繰り返し使える充電式がおすすめです。モバイルバッテリーも活用しましょう。
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携帯トイレ: これはマストアイテム!自然への負荷を減らす最も効果的な方法の一つです。
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3. 迷ったときは?ハイキング中の倫理的な判断
山では「これくらいなら大丈夫かな?」と迷う場面があるかもしれません。そんな時は、**「自然への影響を最小限にするにはどうすればいいか?」**というLNTの基本に立ち返ってみましょう。
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ケース1:「ちょっとだけ景色が良いから」と道を外れたい…
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→ NG! 一人がやると、他の人も真似して道が広がってしまいます。決められた登山道を歩きましょう (原則2)。
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ケース2:リンゴの芯やナッツの殻、自然に還るから捨ててもいい?
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→ NG! 分解には非常に長い時間がかかり、景観を損ね、野生動物が食べてしまう可能性も (原則3)。ゴミはすべて持ち帰りましょう。
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ケース3:他の人が落としたゴミを見つけた…
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→ 拾って持ち帰るのがベスト! 余裕があれば、自分のゴミでなくても拾うことで、LNTを広める行動になります。もちろん、無理のない範囲でOKです。
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4. みんなで守ろう!LNTを広めるためにできること
LNTの考え方を、他の登山者にも広めていくことも大切です。
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まずは自分が手本に: LNTを意識した行動を自然に行うことが、何よりのメッセージになります。
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仲間と話してみる: 一緒に登る友人や家族と、「ゴミは全部持ち帰ろうね」「携帯トイレ使ってみようか」など、気軽に話してみましょう。
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さりげなく行動で示す: 休憩中にゴミを拾う、マイボトルを使っているところを見せるなど、行動で示すことで自然と伝わります。
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SNSでポジティブに発信: 「#LeaveNoTrace」「#LNT実践中」などのハッシュタグをつけて、楽しかった山行とともに、LNTの工夫を発信するのも良い方法です。
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大切なのは「押し付けない」こと: LNTはルールではなく、思いやりです。相手への敬意を払い、あくまで「提案」や「情報共有」として伝える姿勢が大切です。
まとめ:小さな一歩が、未来の景色を守る
Leave No Trace は、決して難しいルールではありません。**「お邪魔させてもらっている自然への、ちょっとした感謝と思いやり」**を形にするためのヒント集です。
今回ご紹介したテクニックや考え方を、ぜひ次回の登山から一つでも試してみてください。あなたの小さな一歩が、美しい自然を未来へ繋ぐ大きな力になります。
LNTを実践することで、登山がもっと気持ちよく、もっと意義深いものになるはずです。これからも、自然への敬意を忘れずに、素晴らしい山の体験を続けていきましょう!