快適な登山への道、第三弾です。
今回もこちらの書籍を参考書として学んでいきます。
第三弾のテーマは「山における身体トラブル」です。
山でのトラブル・事故として挙げられるのが、荒天・道迷い・病気、転落や滑落、そして最も身近なものとしては転倒・疲労などがあります。
この身近なトラブル「転倒」「疲労」はいずれもよくある山における身体トラブルです。
特に登山初心者や中高年の登山者にはつきもののトラブルで、「転倒」は主に下り道で脚筋力の不足により発生しやすく、「疲労」は長時間の運動によるものはもちろん、登りでの心肺能力の不足から起こりやすくなります。
つまり、山での身体トラブルを防ぐには脚を中心とした筋力及び心肺能力の強化が必須となってくるわけです。
週1くらいのペースで3~4時間程度の登山を行っていれば自然とその機能も強化されていきますが、月に1度程度や年に数回程度しか山に登れないとなると普段からのトレーニングが必要になってきます。
ちなみに、ウォーキングや駅などでの階段昇降くらいでは登山でのトレーニングにはなりません。もちろんやらないよりは良いですが、ウォーキングだけでは強度が弱すぎる。階段昇降では時間が短すぎるのがその理由です。
ではどのようなトレーニングが効果的か?については、様々な登山関連の本やネットなどで紹介されているのでそちらを参考にして頂ければと思いますが、まずは登山の最中、自分の身体にどのようなトラブルが発生したか?またどの身体トラブルが一番きつかったか?を把握しその部分の強化から努めることが第一歩となります。
その際に気を付けなければならないのがただのトレーニングではなく「登山仕様のトレーニング」を行うこと。
そして、登山仕様のトレーニングを行い身体の強化を行ったとしても、自分の体力に見合った山・行程を選ぶことが快適で安全な登山に繋がっていきます。
次回に続く。