前回の続き。
健康面から登山を考えます。
健康を維持するには食事・運動・睡眠が大切です。
登山は運動に分類されるので健康に役立つといえますが、運動であれば全て健康に効果があるといえるわけでもなく、まして万人向けでかつ健康に効果の高い運動は少し限られてきます。
では、安全性が高く運動の苦手な人でも取り組め、健康にとって効果の高い万人向けの運動の条件とは?
①強度が高すぎないこと
②長時間行えること
③運動のリズムが規則的でゆっくりしてること
例としては、、、
ウォーキング、ジョギング、水中運動、自転車。
そして登山もここに含まれます。
以上に挙げた運動は有酸素運動と呼ばれるものばかり。
『有酸素運動』とは、食物栄養素を酸素で燃やしてエネルギーを生み出し体を動かす運動で
英語ではエアロビクスと呼ばれます。
ジムに行くと女子がよくやっている、あのエアロビの語源です。
筋肉がエネルギー源としているのは食物栄養素のうち炭水化物と脂肪です。
登山のような長時間の運動では脂肪の燃焼率が高まります。
脂肪を燃やすために必要な酸素は呼吸によって肺から血液に取り入れられ、心臓によって筋肉に送られます。
その過程で、肺、心臓、血管の機能も改善していくのです。
一方、無酸素運動と呼ばれるものは筋力や敏捷性や神経系の能力を高めるものですが、一般人にとっては、身体に与えるストレスが大きすぎる、またそれら瞬発的な運動や球技スポーツでは、運動神経、強靭な体力が要求されるので万人向けとは言えません。
それを考えると登山は動きがゆっくりとした歩行運動であるため誰でも行えると言うメリットがあります。
極端に言えば、
ただ黙々と山を歩けば良い。
それだけで健康を維持することができる。
これなら老若男女問わずできますよね。
というわけで登山は誰もが行える健康を維持するのに最適な運動の一つなのです。