ども
インタープリタータケザワです。
きょうも富士山のお勉強していきます
今回は前回から引き続いて富士五湖のお勉強。
反時計回りに山中湖・河口湖ときて「西湖」についてです!
参考資料
※年代等細かい部分は現在の通説と異なる部分があるかもしれませんが基本はこちらの本を参考文献として進めていきます。ご容赦ください!
西湖は山梨県南都留郡河口湖町に位置し静寂で神秘的手つかずの自然が多く広がるところから別名「乙女の湖」とも呼ばれる。
西湖スペック
湖面の高さ900m 面積2.1k㎡ 周囲の距離9.85km 最大水深71.7m
世界遺産富士山の構成資産「富士山域」の中の一つに数えられる。
西暦864年の貞観の大噴火によって流れ出た溶岩によりセの海が分断されて誕生。
富士五湖の中では面積は4番目の広さで水深は本栖湖に次いで2番目の深さである。
かつては精進湖・本栖湖と共にセの海として一つの湖であり、現在もその二つの湖とは地下で繋がっているといわれる。
また隣に位置する河口湖へ人工的に放水、70mの高低差を利用した水力発電も行われている。
西湖は周囲を御坂山塊、足和田山、青木ヶ原樹海に覆われ、また他の富士五湖と異なり国道からも離れた場所に位置することから、とても自然豊かで静かな湖。
観光スポットも、西湖コウモリ穴や竜宮洞窟、野鳥の森公園、青木ヶ原樹海、西湖いやしの里根場など自然の利を生かしたスポットがほとんど。
民宿やキャンプ場などの宿泊施設も西湖の世界観を崩さない閑静な施設が多い。
その他、西湖にはヒメマスが大正時代に放流され漁業そしてレジャーとして利用されているが、そのヒメマスとよく似て絶滅したと言われていたクニマスが2010年にこの西湖で発見されている。クニマスは秋田県の田沢湖のみに生息していた固有種。そのクニマスが昭和の初めに西湖そして本栖湖で放流されたが程なくして消息不明となり、田沢湖においても絶滅して幻の魚といわれていた。ヒメマスとクニマスの違いは生息域、クニマスの方がより水深が深い所に生息、またクニマスの体色は黒く、ヒメマスに比べしゃくれている。
世界遺産富士山の構成資産としての「西湖」は、、、、
有史以来最大の富士山噴火といわれる貞観の大噴火により形成された手つかずの自然が広がる「青木ヶ原樹海」
コウモリが生息する溶岩洞窟「コウモリ穴」
いにしえの頃、日照りに悩まされた住民達が水の神「竜」が棲むと考え祈りを捧げ、その後、同じく水の神である豊玉姫命が祀られ富士講の巡礼地にもなった「竜宮洞穴」など自然にまつわるものが多く見られる。
富士五湖の中では特に観光地化が進んでいない湖なので自然の豊さや静寂を求めるには富士五湖一の湖ですね!わたしは富士五湖の中では西湖が一番好きです。
アイキャッチ画像:地理院地図より