お勉強

鳥を学ぶ:ヒヨドリとムクドリ

ムクドリの大群
アカゲラ
鳥を学ぶ:キツツキの仲間今回の鳥を学ぶシリーズ「キツツキの仲間」を紹介します。 キツツキといえば、くちばしで木を突き穴をあける鳥さんとしてよく知られていますが、そもそも日本にはキツツキという名前がついたの鳥さんはおりません。どのキツツキの仲間もアカゲラ、アオゲラ、コゲラなどと呼ばれ、アカキツツキやアオキツツキと呼ばれることはありません。...

日常的によく見かける鳥の中でも、嫌われたり、あまり人に好かれない鳥がいます。その筆頭がおそらくカラス。ゴミを荒らしたりイタズラをしたり、そして全身真っ黒のその姿が嫌われての理由でもあります。
姿はともかく、そのけたたましい鳴き声や行動から嫌われる鳥は他にもいます。

ヒヨドリムクドリ

人が暮らす街でもよく見られるという事あり、何かと悪目立ちし残念ながら嫌われてしまう鳥さんです。だけど、本当にそんな悪い鳥なのでしょうか?

という事で、今回はそのヒヨドリとムクドリについて学んでいきます。

「ヒヨドリ」
ひよどり
ヒヨドリ画像【写真AC】makieniさんより。

「ヒィーヨ ヒィーヨ」とか「ピィーピィー」などと賑やかな(騒がしい)甲高い声で鳴き、山だけでなく都会のど真ん中にも生息するどこでも見られる鳥。

幅広い食性で、繁殖期には昆虫やクモを好んで食し、秋から冬にかけては木の実や果実を食べます。ツバキや桜の蜜も好み、餌台のジュースを飲む事もある甘党。その他、キャベツやハクサイ、果実を食害することで特に農家には嫌われてしまいます。その一方で、花粉を媒介したり、他種が食べない木の実を食べ種子を運んだりと植物の繁栄に貢献しています。

全身は暗い灰色で頬は赤茶色、頭部はボサボサの髪の毛のような冠羽状の羽があります。
飛び方は、少し羽ばたいて上昇し、翼を閉じて弾丸飛行、短く羽ばたいて上昇したら、再び弾丸飛行、、、とこれを繰り返しながら飛ぶ「波状飛行」です。キツツキやセキレイの仲間も同様と飛び方をします。別名「省エネ飛行」

日本ではどこでも見られるありふれた鳥ですが、他の地域では生息数が少なく珍しいため、海外のバーダーはヒヨドリ目当てに来日することもあるようです。

分類:スズメ目ヒヨドリ科 大きさ:28cm程度
分布・季節:全国で留鳥(漂鳥)
生活環境:市街地・平地~山地の林
鳴き声:ヒィーヨ ヒィーヨ ピィーピィー
聞きなし:「いーよいーよ」

「ムクドリ」
ムクドリ
ムクドリ画像【写真AC】c_fishさんより。

農地や芝生の上など地上をのこのこと歩き、その飛ぶ姿から「空飛ぶ三角定規」とも呼ばれる鳥。

ヒヨドリ同様に市街地でもよく見られ、一年を通し群れで生活し、特に夕方になると群れが集まって集団となり、電線や大木などに並んでいる姿が見られます。秋冬のねぐらでは何万羽という大群になることもあり、都市部では糞や騒音で多くの人に害をもたらすため厄介者になっています。

姿は全体が黒っぽく、目から頬の顔には白い班があり、オレンジ色のくちばしと脚がよく目立ちます。
地面での採食が中心で、種子や昆虫類を食べる雑食性です。
また名前の由来は、椋木(ムクノキ)の実を好み、樹洞に巣を作ることからその名が付けられたのが有力です。

その他、カッコウの仲間は他の種に托卵する事で知られていますが、ムクドリは自分と同じ種と別のつがいに托卵することがあります。「種内托卵」といいます。
大きな群れで暮らすムクドリは繁殖の際、他の仲間らに先を越されてちょうどいい巣の場所が残っていない時などにそのような行動を取るようです。

カッコウ
鳥を学ぶ:カッコウの仲間たちそして今回は森を歩いていると高らか聞こえ、また交差点で信号待ちしていても??聞こえてくる「カッコウカッコウカッコウ」と鳴くさえずりがそのまま名前になっている鳥さん。カッコウの仲間について紹介していきます。...

分類:スズメ目ムクドリ科 大きさ:24cm程度
分布・季節:北海道~九州で留鳥(漂鳥)沖縄で冬鳥
生活環境:市街地・農耕地・草地
鳴き声:キュルキュル ギャーギャー

ヒヨドリとムクドリは、、鳥の中では嫌われ者の部類に入ります。ただこれは人間よりの視点で、生物全体で見ればよっぽど人間の方が嫌われ者であるのは間違いないところです。

アイキャッチ画像:ムクドリの大群【写真AC】ミンミンさんより。

参考資料

ABOUT ME
インタープリター竹沢
静岡県裾野市在住。 人と自然をつなぐインタープリターでありたい。 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ