こんにちは、Takeです!
前回の記事では「天気図の見方」についてお話ししました。天気図を使って山の天候を予測するスキルはとても重要ですが、天候に応じた適切な装備を選ぶことも同じくらい大切です。今回は、天候の変化に対応できる装備選びについて解説します!
山の天気はなぜ変わりやすい?
前回お伝えしたように、天気図から天候を予測することで事前の準備がしやすくなりますが、山の天候は予報通りにいかないことも多々あります。例えば、晴れの予報でも午後から急に雷雨になったり、山頂付近では強風が吹き荒れることもあります。
こうした変化に備えるためには、どんな天候でも対応できる「基本装備」を持参することが重要です。
晴れていても必ずレインウェアを持参しよう!
「今日は晴れの予報だから軽装でいいや」という考えは、山では非常に危険です。晴れているときでも、突然の雨や風が発生する可能性があります。そのため、レインウェアは必ず持参するべきアイテムです。
レインウェアの役割:
- 雨対策:もちろん雨を防ぎ、体が濡れるのを防ぎます。
- 防風対策:強風の中で冷えを防ぐ役割も。
- 保温:低体温症を防ぐための重要なアイテムです。
軽量かつ収納性の良いレインウェアを選べば、荷物の負担を最小限に抑えられます。これはどんな山行でも必須の装備と考えましょう。
天候別の装備ポイント
ここでは、天候に応じた装備の考え方を簡単に整理してみます。
- 晴天の場合
- 必須アイテム:サングラス、日焼け止め、帽子、吸汗速乾素材の服、レインウェア
- ポイント:晴れていても風が強い山頂では体感温度が低くなるので注意が必要です。
- 曇り・霧の場合
- 必須アイテム:防水のライト、ウィンドブレーカー、レインウェア
- ポイント:曇りの日は日差しがない分、思った以上に寒く感じることがあります。
- 雨天の場合
- 必須アイテム:完全防水のレインウェア(上下)、ゲイター、防水バックパックカバー
- ポイント:濡れた状態で風に当たると体温が急激に奪われるため、防水対策は徹底しましょう。
- 寒冷・雪の場合
- 必須アイテム:ダウンジャケット、アイゼン、バラクラバ、レインウェア
- ポイント:寒冷地では、レインウェアが風雪を防ぐアウターとしても活躍します。
天候に対応するレイヤリングの考え方
登山では「レイヤリング」(重ね着)が基本。天候や体温の変化に対応できるようにするため、以下の3つを意識して装備を選びましょう。
- ベースレイヤー:汗を素早く吸収し、乾きやすい素材を選ぶ。
- ミドルレイヤー:フリースやダウンジャケットで保温。
- アウターレイヤー:防水・防風性能を備えたレインウェアで外気をシャットアウト。
まとめ:天候の不安定さを味方に
山の天候は、登山の楽しさを広げてくれる一方で、油断すると危険な要素にもなります。前回学んだ天気図の知識を活用しつつ、天候の急変に備えた装備を忘れないことが、楽しく安全な登山の秘訣です。
次回は、「山での天気の急変を見分けるサイン」についてお話しします。それでは、山でお会いしましょう!