ども。
登山ガイドステージⅡ、インタープリタータケザワです。
前回の登山ガイドステージⅡ取得の話では
「積雪期ルートガイディング自然解説技術」について話しました。
今回は第4弾、問題の「雪の安全管理」について。
問題というか自分の中では今回の資格取得にあたり最大の難関となったと言う意味です。
他の受験者からも今回の実技検定の中では一番難しいと称されていた検定です。
私は取得にあたり養成講習を選択しました。
そして雪の安全管理の養成講座に関し、唯一公認を受けている団体は
「日本雪崩ネットワーク」のみになります。
他の団体では一切受けることが出来ません。
私も当初は「検定」で考えておりましたがビーコン等も使用したことがなかったため「養成講座」の受講の方が合格する可能性が高いだろうからと考え直し受けることとしました。
後々振り返ってみると、この判断は非常に甘かったと言わざるを得ませんが。。。
とにかく私は雪の安全管理養成講座を受講したわけです。
時は2020年1月、場所は白馬村 2泊3日の行程です。
今回宿は団体で一括ではなく各自での予約・手配でした。
スケジュールとしては
初日 雪崩に関する座学・ビーコン操作の練習
2日目 フィールドにて雪崩地形確認、ルートガイディング、気象観察、積雪観察、捜索訓練、座学
3日目 フィールドにて雪崩地形確認、ルートガイディング、気象観察、積雪観察、捜索訓練、ビーコン課題テスト、筆記試験、座学
と、かなりのボリュームの内容。
今までの養成講座と比べ座学が多く、雪崩の危険から身を守ることに重きを置かれた内容でした。
また、受講前に課題としてビーコンの捜索に十分に慣れておく事や積雪観察やテストの練習をしておくようにとの指示もありました。
ビーコンの具体的な課題内容ここでは割愛しますがかなり厳しい課題です。
その前の養成講座で知り合った方と一緒に練習をして挑みましたが、正直練習の仕方が甘く講師からはひたすらダメ出しをされました。
今回の講習を通してですが、命に関わる「雪崩に関すること」ということで終始厳しい講習でした。特に最初の捜索訓練では全員真剣さが足りないと叱咤されて次の捜索訓練ではそれこそ皆必死に取り組んでおりました。
その他、フィールドでの行動は出発前の気象・積雪観察に始まり服装・装備のチェック、ビーコンの装着確認、行動中の気象・積雪観察、雪崩地形を避けたルートガイディング、積雪テストとほとんど休みはありませんでした。
そして最終日にビーコンの課題テストです。
一人一人呼ばれて事前に与えられた課題をクリアできるかのテストになります。
そこで私は見事!!
クリアできず。(゚◇゚)ガーン
意気消沈のまま座学会場に戻り筆記試験を受けその後解散。帰路につきました。
正直、養成講習だから課題をクリアできなくでも合格するのでは?と思っておりましたがそんな考えは超甘甘な考えであり、約2週間後不合格の通知が手元に。。。。。
悲嘆にくれつつも締め切りが迫っていた「雪の安全管理検定」に速攻申し込みをしその後はひたすらビーコンの練習に明けくれる日々に突入することとなります。
ほんと色々甘かったー。
今回の雪の安全管理養成講座、事前に準備すべき事いくつかありますがとにかくビーコンの課題にクリアすることこれが全てと言っても過言ではないです。
一にも二にも事前に与えられたビーコンの課題をクリアする。これに尽きます。
もちろん積雪観察やテストも事前に練習しておく必要がありますが優先順位としては圧倒的にビーコンの操作に慣れビーコンの課題にクリアすることです。
日本雪崩ネットワークの雪の安全管理養成講座を受ける方はくれぐれもお忘れなく。
ただ厳しい三日間ではありましたがとても勉強になりましたよ。
また、ご質問等あればなんなりとどうぞ。
ビーコンもちゃんと捜索に使える物を選びましょう。
講習期間中、ビーコンを買い換えた人もいるほどです。
おすすめはやはりマムートバリーボックスでしょうか。高いですけどね。。。
今回は以上です。
雪の安全管理検定との違いについてはまた改めてお話しします!!