梅雨入り前の6月10日、御坂山地の王岳へ。
御坂山地は富士山の北麓、富士山から見て河口湖・西湖の後ろに位置する山々です。
御坂山塊と呼んだりします。
約1500万年前、フィリピン海プレートの移動により日本列島に伊豆の島々の衝突が始まったと言われていますが最初の頃に衝突したのが櫛形山地、続いて衝突したのがこの御坂山地と言われています。
その御坂山地において西に位置する王岳、標高1623m。山梨百名山にも選定されています。登山口は西湖いやしの里付近。今回は鍵掛峠・鍵掛山経由で王岳へ登りました。
鍵掛側の林道からスタート時、まだ富士山の姿が見えていましたがやがて雲の中に消えていくのでした。。。。。
歩き進む林道沿いには砂防ダムが造られており、かつて多くの死者を出した足和田災害の爪痕が感じられます。
シカが慌てて逃げる姿を目にやり、ハルゼミの鳴き声をBGMに林道を歩いて20分ほどで登山道へ。
その後もしばらくは沢沿いの谷を進み、やがて尾根に取り付きます。
基本的に歩きやすい登山道で、特に尾根からはサクサク登る事ができます。
そして鍵掛峠、稜線へ出ます。ここまで1時間ほど。
やがてあたりに雲が広がっていくとともに、ハルゼミも鳴くのをやめ、代わりに
森の奥から「ポポポポ」というツツドリのさえずりが聞こえてきます。
稜線からは残雪の残る富士山の大きな姿が
見えるはずでしたが、、、、、雲の中。
晴天率の高い冬にあらためて来るようにします。
また、まともな写真が残っていませんでしたがあちらこちらでヤマツツジが咲いていました。
そして足元には
トリカブトがいたるところで生育しています。やっぱりシカも食べないんですねー。
鍵掛峠から10分ほどで鍵掛山へ。
標識はないのかと思ったらめっちゃ小さい板が(笑)
この写真だとほぼ見えないですが右のテープの上にあります。
そして鍵掛峠から一時間ほどで本日の目的地、王岳山頂へ登頂。
山頂はきちんと整備されていてゆっくりできます。
また、天気さえよければ西湖や大室山などの測火山、青木ヶ原樹海そして富士山が一望できる。
、、、はずが霧に覆われ富士山はおろか麓すら全く見えなくなっておりました。残念。
ぼちぼち下山していきます。
下山道で利用した王岳直下の登山道は笹でおおわれて非常に歩きにくく、崩れている個所もいくつかあり整備が追い付かない様子でした。仕方ないですね。
その後、ウグイスやホトトギス、センダイムシクイ、キビタキ、コルリなどのさえずりを聞きながら無事に下山。
休憩や鳥にうつつを抜かす時間ふくめトータル4時間ほど、コロナによる運動不足・山不足にはちょうどいい山行でした。
ちなみにコロナの影響か?すれ違った登山者は一名だけでした。
いずれにしてもそれほど登山者が多くない静かな山だと思います。シカは多いですけどね。
違う季節に登れば雪で覆われた富士山はもちろん、アザミそしてトリカブトの咲いている姿が見ることができます。
また、改めて登りたいと思える山でした。
晴れた日にね。