「よし!登山装備も揃ったし、いざ山へ!」
…ちょっと待ってください!
準備万端に見えても、実は一番重要なことが残っています。それは…「登山計画」です!
「え、計画なんて面倒くさい…」
そう思う気持ちも分かります。でも、登山はハイキングとは違います。入念な計画こそが、安全で楽しい登山への【最初の一歩】なのです。
今回は、登山初心者の方でも分かりやすく、安全な登山計画の立て方を徹底解説!計画を立てることで、迷子や怪我のリスクを減らし、より充実した登山体験ができるようになります。さあ、計画を立てて、安心して山へ出発しましょう!

なぜ登山計画が必要なのか?
登山計画を立てることは、単なる準備運動ではありません。それは、あなたの安全を守るための重要な保険 と言えるでしょう。計画を立てることで、以下のメリットがあります。
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リスクの軽減: 登山ルートや天候、体力などを事前に把握することで、危険を予測し、回避することができます。
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安全の確保: 家族や職場に計画を共有することで、万が一の際に捜索がスムーズに行われます。
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目標設定: 登山ルートや時間配分を明確にすることで、無理のない計画を立て、達成感を味わえます。
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準備の徹底: 必要な装備や食料、水分などを事前に準備することで、忘れ物や不足を防ぎます。
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充実感の向上: 山の情報や歴史などを事前に調べることで、登山がより深く、記憶に残るものになります。
登山計画の立て方【7つのステップ】
登山計画は、以下の7つのステップで立てていきます。
ステップ1:山の選定
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体力レベルに合った山を選ぶ: 無理な計画は禁物です。まずは低山やハイキングコースから始めましょう。
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季節を考慮する: 夏山、秋山、冬山など、季節によって山の状況は大きく異なります。
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アクセス方法を確認する: 公共交通機関を利用する場合は、時刻表や運行状況を事前に確認しましょう。
ステップ2:登山ルートの選定
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地図でルートを確認する: 国土地理院の地図や登山地図アプリなどを活用し、ルートの距離や標高差、難易度などを把握しましょう。
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コースタイムを確認する: 登山地図に記載されているコースタイムを参考に、自分の体力に合わせて無理のない計画を立てましょう。
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エスケープルートを確認する: 万が一の事態に備え、途中で下山できるエスケープルートを確認しておきましょう。
ステップ3:日程の決定
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天候を考慮する: 登山前日や当日の天気予報を必ず確認し、悪天候の場合は延期しましょう。
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日没時間を考慮する: 日没までに下山できるよう、余裕を持った計画を立てましょう。
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体力と相談する: 無理な日程は禁物です。休憩時間や睡眠時間を 충분히確保しましょう。
ステップ4:装備の確認
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必要な装備をリストアップする: 前回の記事で紹介した装備リストを参考に、必要な装備をリストアップしましょう。
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装備の状態を確認する: 装備に不備がないか、破損や劣化がないかを確認しましょう。
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予備の装備も用意する: ヘッドライトの電池や行動食など、予備の装備も用意しておくと安心です。
ステップ5:食料・水分の計画
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行動食の量を計算する:
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消費カロリーを予測する: 一般的に、登山では1時間あたり300〜400kcalを消費すると言われています。コースタイムや標高差を考慮し、おおよその消費カロリーを予測しましょう。
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行動食の種類を選ぶ: カロリーが高く、手軽に食べられるものを選びましょう。チョコレート、エナジーバー、ドライフルーツ、ナッツなどが定番です。
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必要量を計算する: 予測した消費カロリーを基に、必要な行動食の量を計算します。例えば、5時間の登山で1500kcal消費すると予測した場合、1500kcal分の行動食を用意する必要があります。
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具体例:
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チョコレート: 1枚あたり約50kcal
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エナジーバー: 1本あたり約200kcal
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ドライフルーツ: 1袋あたり約100kcal
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これらの行動食を組み合わせて、必要なカロリーを摂取できるように計画しましょう。
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ポイント: 予備として、少し多めに用意しておくと安心です。
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水分の量を計算する:
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発汗量を予測する: 一般的に、登山では1時間あたり500ml〜1Lの水分を失うと言われています。気温、湿度、運動強度などを考慮し、おおよその発汗量を予測しましょう。
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水分の種類を選ぶ: 水、スポーツドリンク、麦茶など、好みの水分を選びましょう。スポーツドリンクは、ミネラルや糖分を補給できるのでおすすめです。
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必要量を計算する: 予測した発汗量を基に、必要な水分の量を計算します。例えば、5時間の登山で2.5Lの水分を失うと予測した場合、2.5L以上の水分を用意する必要があります。
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給水方法を検討する: 水筒、ハイドレーションなど、自分のスタイルに合った給水方法を選びましょう。ハイドレーションは、歩きながら手軽に水分補給できるのでおすすめです。
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水場を確認する: 登山ルート上に水場がある場合は、事前に場所や水質を確認しておきましょう。ただし、水場があっても、必ずしも飲用可能とは限りません。煮沸したり、浄水器を使用したりするなど、適切な処理を行いましょう。
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ポイント: 予備として、少し多めに水分を用意しておくと安心です。特に、夏場の登山では、脱水症状に注意が必要です。
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ステップ6:緊急連絡先の確認
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家族や職場に登山計画を共有する: 登山ルート、日程、緊急連絡先などを家族や職場に伝えましょう。
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警察署や山岳救助隊の連絡先を控えておく: 万が一の事態に備え、警察署や山岳救助隊の連絡先を控えておきましょう。
ステップ7:体調管理
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十分な睡眠をとる: 登山前日は 충분히睡眠をとり、体調を整えましょう。
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体調不良の場合は登山を中止する: 無理をして登山をすると、事故につながる可能性があります。
登山計画書を作成しよう!
上記で立てた計画を登山計画書としてまとめると、より安心です。 登山計画書は、家族や職場に提出するだけでなく、自分自身が計画を確認するためにも役立ちます。 登山計画書のテンプレートは、インターネットで検索すると見つけることができます。
まとめ
今回は、登山計画の立て方について解説しました。安全な登山のためには、入念な計画が不可欠です。今回の記事を参考に、しっかりと計画を立てて、安全で楽しい登山を楽しみましょう!