お勉強

富士山を学ぶ#4湧水

ども。
インタープリタータケザワです。
今日は久しぶりに富士山の姿が見えました。
まだまだ富士山には雪がある2020年5月3日です。
さて今日も富士山を学んで行きます。

参考資料

※年代等細かい部分は現在の通説と異なる部分があるかもしれませんが基本はこちらの本を参考文献として進めていきます。ご容赦くださいね。

今日の内容は「富士山の湧水」について。

富士山の年間降水量はおよそ20億トンとも25億トンといわれるほどで、この量は東京都民の年間の水使用量約20億トンに相当する量です。すさまじいですね。



そしてその水のほとんどは山肌を流れることがなく地下へと吸い込まれ、麓で湧出します。
これは現在の富士山、新富士火山を覆う玄武岩質溶岩やスコリアなどの火山噴出物が水を通しやすい性質であるため富士山の表面には残らず地下へと浸水やがて水を通しにくい小富士泥流に達し、傾斜に沿って流れ、麓にて湧水として湧出するためと考えられています。

富士山と側火山
富士山を学ぶ#2 ども。タケザワです。今日は富士山を学ぶシリーズ#2でございます。例によってこちらの富士山検定にそって学んでいきます。 ※年代等細か...


主な富士山周辺の湧水地としては、世界遺産富士山の構成資産 忍野八海、同じく構成資産である富士宮本宮浅間大社内の湧玉池、東洋一といわれる湧水量を誇る 柿田川湧水群、また白糸の滝も溶岩層から湧き出る水が滝として流れています。このようによく知られたものから、町の片隅にある小さなものまで富士山周辺には無数の湧水が分布しています。

それでは主な湧水地を紹介してきます。

「湧玉池」

湧玉池

※画像出典:富士宮市観光協会さまHPより

静岡県富士宮市富士山本宮浅間大社内に位置します。
富士山西麓最大の湧水地といわれ毎日約30トンが湧出し神田川へとそそがれていきます。
水温は年間を通して13~15度と一定で古来より富士山に登る人の禊ぎとして利用されてきました。特に冨士講が隆盛をきわめた江戸時代、富士山をご神体とする大社の境内が湧き出す泉は「霊水」として崇められていました。
また、富士山頂から湧玉池まで約20km、富士山頂上で降った雨や雪が湧玉池まで到達する期間はおよそ15年かかるという話もあります。

「柿田川」

柿田川
静岡県駿東郡清水町に位置する狩野川の支流。富士山頂から約40km
全長1.2kmの日本で一番短い一級河川
長良川・四万十川とともに日本三大清流に数えられる。
1日の湧水量はなんと100万トン以上。年間の平均水温約15度と一定で水位もほとんど変化がない。またこの大量の湧水は地元の工業用水、上水道として利用され、柿田川の所在地である清水町の他に、沼津市、三島市、長泉町へ送水されているんです。なんと贅沢なことでしょう。
私が清水町に住んでいたときも水道料金がめちゃめちゃ安かった(2ヶ月で1000円弱)のにはこういう理由があったんです。まさに富士山の恵み。



「忍野八海」

忍野八海
※画像出典:忍野村観光情報さまHPより

山梨県南都留郡忍野村に位置する。
世界遺産富士山の構成資産、それも忍野八海全体ではなく八つの池、一つ一つが世界遺産に登録されています。なぜ??。そして構成資産のなかでも有数の超・超・超、観光地となっています。
忍野八海ふくめ忍野村一帯はかつて宇津湖をいわれる巨大な湖でした。
西暦800年に起きた富士山の噴火、延暦の大噴火により流れ出でた溶岩により湖は分断され山中湖と忍野湖の二つの湖に。やがて忍野湖は富士山の伏流水の湧出口8つを残し枯れ、誕生したのが忍野八海です。
忍野八海で最も湧水量が多いのは「涌池」一日の湧水量は約23万トンを誇る。他の7つの湧水量はすべて合わせても涌池の半分程度の湧水量。

その他、富士山の湧水は白糸の滝であったり富士五湖といった湖にも湧出していますが、更に遠く駿河湾にまで到達し海底湧水として湧出しているのです。

「湧水」というキーワードだけもこれだけ学べることがある富士山はやっぱり日本一の山ですね。



ABOUT ME
富士山ガイド竹沢
静岡県裾野市在住。 富士山に暮らす富士山ガイド 富士山エコネット認定 エコツアーガイド 日本山岳ガイド協会認定 登山ガイドステージⅡ