こんにちは!
「最近なんだかイライラする…」「仕事でストレスが溜まってるけど、なかなか解消できない…」そんな風に感じている方は、もしかしたら自然が足りないのかもしれません。実は、トレッキングには科学的に証明されたストレス解消効果があるんです!今回は、論文を基に、トレッキングが心と体に与える驚きの効果を分かりやすく解説します。
取り上げる論文は、インドの研究者によって発表された、**「Examining the influence of trekking in nature on adaptive response to stress in individuals(自然の中でのトレッキングが個人のストレスへの適応反応に及ぼす影響)」**という論文です。

なぜトレッキングはストレスに良いと言われるのか?
皆さんは、「トレッキングはストレス解消になる」という話を聞いたことがありますか?
きれいな空気、目に優しい緑、鳥のさえずり…
自然の中を歩くことで、心身がリフレッシュされるイメージがありますよね。
でも、なぜトレッキングはストレスに良いと言われるのでしょうか?
今回の論文では、そのメカニズムについて、心理学的な視点から考察しています。
論文の内容:トレッキングがストレスにどう影響するのか?
この論文では、トレッキングがストレスに及ぼす影響について、3つのポイントに着目しています。
-
不確実性への挑戦: トレッキングでは、天候や地形など、予測できない状況に直面します。この不確実性に対応することで、ストレスに対する適応力が高まるのではないか?と考えられています。
-
コントロールできない状況の受け入れ: トレッキング中は、自分の力ではどうにもできないことに直面します。この状況を受け入れ、対応することで、精神的な柔軟性が高まるのではないか?と考えられています。
-
仲間との信頼関係: グループでトレッキングに参加することで、仲間との協力や信頼関係が生まれます。この社会的サポートが、ストレスを軽減するのではないか?と考えられています。
論文の結果:トレッキング経験でストレスへの反応はどう変わる?
今回の研究では、様々なトレッキング経験を持つ58人を対象に、トレッキング前、トレッキング直後、トレッキング1週間後に、ストレスレベルを測定しました。
その結果、以下のようなことが分かりました。
-
初心者・中級者の場合:
-
トレッキング直後は、ストレスレベルが低下
-
しかし、1週間後には元のレベルに戻ってしまう
-
-
経験者の場合:
-
トレッキング前後で、ストレスレベルに変化なし
-
この結果から、トレッキング経験が豊富な人ほど、ストレスに対する適応力が高く、日常的にストレスをコントロールできている可能性が示唆されました。
論文から得られる教訓:トレッキングを日常生活に取り入れよう!
今回の論文から、トレッキングがストレスに与える影響について、以下のようなことが言えます。
-
トレッキングには、ストレスを軽減する効果がある
-
継続的なトレッキングは、ストレスに対する適応力を高める可能性がある
-
初心者でも、トレッキングを通してリフレッシュできる
普段からトレッキングをしている人は、ストレスを感じにくい傾向にあるようです。
また、初心者の方でも、トレッキングを通して一時的にストレスを軽減できることが分かりました。
ストレスを感じやすい現代社会において、トレッキングは誰でも手軽にできるストレス解消法と言えるでしょう。
まとめ:自然の中で心身をリフレッシュ!
今回の記事では、論文を基に、トレッキングがストレスに与える影響について解説しました。
今回の研究では、経験豊富な人ほどストレスへの適応力があるという結果が出ていますが、初心者の方でも、気軽に自然に触れることで、リフレッシュ効果を期待できます。
ぜひ、週末には近くの公園やハイキングコースを歩いて、心身をリフレッシュしてみてはいかがでしょうか?
【引用元論文】
Tony Brian D’souza, Dr. Sowmya Puttaraju: Examining the influence of trekking in nature on adaptive response to stress in individuals. The International Journal of Indian Psychology, 8(1):913-923, 2020.