皆さん、こんにちは。
今回は日本最古の物語の一つである『竹取物語』と富士山の深いつながりに迫りたいと思います。

月からの使者とかぐや姫
皆さんもご存知の通り、『竹取物語』は光り輝く竹の中から現れた美しいかぐや姫と、彼女に求婚する貴公子たち、そして最後には月の世界へと帰っていくという、神秘的な物語です。
かぐや姫は、竹取の翁に見つけられ、驚くほどの速さで成長し、その美貌は都にまで知れ渡ります。五人の貴公子たちが彼女に求婚しますが、それぞれに困難な課題を与え、見事に退けます。
帝との出会い、そして別れ
やがて、かぐや姫の噂は帝の耳にも届き、帝は彼女を宮廷に迎えようとします。しかし、かぐや姫はそれを拒み続けます。実は、かぐや姫は月の世界の人間であり、地上での生活は仮の姿だったのです。
そして物語はいよいよクライマックスへ。十五夜の満月の夜、かぐや姫は迎えの者たちと共に、悲しみを抱えながらも月の世界へと帰っていきます。
不死の薬と富士山の誕生
かぐや姫が月へ帰る際、帝に不死の薬と手紙を残します。帝はかぐや姫を失った悲しみから、その薬を飲むことを望まず、「天に最も近い山」で燃やすように家臣に命じます。
その山こそが、駿河にある日本一の山、つまり富士山だったのです!
不死の薬が燃やされたため、その煙は永遠に立ち上ると言われ、これが富士山の名前の由来の一つになったと語られています(**「不死」**に通じるという説があります)。
『竹取物語』における富士山の意味
『竹取物語』において、富士山は物語の壮大な結末を飾る重要な舞台となります。かぐや姫という神秘的な存在との別れ、そして人間の手が届かない天上へと続く場所として、富士山は特別な意味を持っていたと考えられます。
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日本一の山としての認識: 当時から富士山が特別な山として認識されていたことがわかります。
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不死の象徴との結びつき: 不死の薬が燃やされた場所として、富士山は不老不死のイメージと結びつけられました。
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天上への階段: 天に近い山という描写は、富士山が神聖な場所、あるいは異世界への入り口のような存在として捉えられていた可能性を示唆しています。
古典文学に見る富士山
『竹取物語』は、富士山が文献に登場する比較的初期の例と言えるでしょう。その後も、『更級日記』や『海道記』など、様々な古典文学に富士山の姿が描かれるようになります。それぞれの時代の人が、富士山をどのように見て、どのように感じていたのかを知ることは、歴史を旅するような面白さがありますね。
まとめ
『竹取物語』における富士山の描写は、単なる背景ではなく、物語のテーマや登場人物の心情と深く結びついています。かぐや姫の神秘性、帝の悲しみ、そして人々の永遠への願いが、富士山という壮大な舞台を通して表現されているのです。
皆さんも『竹取物語』を読む際には、ぜひ富士山の存在に注目してみてください。きっと新たな発見があるはずです。
それでは、次回のブログもお楽しみに!